これは戦争ですか? いいえ、蹂躙です。量産ロボット隊は生き残れるのか!?
火星の王女、というタイトルに漂う「なにそれ」感を、一瞬に覆すハードな展開!
絶望的戦力差しか見えない展開、地球への一方的宣戦布告!
冒頭の優しい王女・主人公の平凡な日常パートから、終盤で一気に引き込む「掴み」が素晴らしかった!
■まず無茶振り
先端文明を背景に有し、圧倒的な技術優位を誇る火星。
主人公機も平凡な量産機のようですが…?
先端文明を背景に有し、圧倒的な技術優位を誇る火星。
主人公機も平凡な量産機のようですが…?
世界観を描き、派手な展開で引きこむ「掴み」は十分、後はどう物語が動くかが気になりますね!
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この「揚陸城」が落ちてきたのがラストシーン、ってなワケですね。
惑星間戦争から15年、半壊した月に「火星軍」が駐留する世界観
この「揚陸城」が落ちてきたのがラストシーン、ってなワケですね。
■破られた和平
アポロ17号が古代文明を発見、火星への転移、開拓が一挙に進んだ結果「火星帝国」が樹立。
開拓民は“ヴァース帝国”を名乗って超古代文明を独占し
西暦1999年、地球に叛逆する。
アポロ17号が古代文明を発見、火星への転移、開拓が一挙に進んだ結果「火星帝国」が樹立。
開拓民は“ヴァース帝国”を名乗って超古代文明を独占し
西暦1999年、地球に叛逆する。
月で発見された転移ゲートは、この戦いで月の半分と共に暴走消滅。戦争は休戦になったという。
しかし2014年、親睦団として地球に降りたヴァース帝国第一王女が暗殺。
火星は義は我にありと唱え、戦争を再開する。
火星は義は我にありと唱え、戦争を再開する。
■火星と地球と
冒頭、火星の第一王女アセイラムは、はしゃぎながら地球の環境を尋ねていた。
火星に育った彼女から見れば、そこは豊穣そのもの
その胸をときめかせる。
冒頭、火星の第一王女アセイラムは、はしゃぎながら地球の環境を尋ねていた。
火星に育った彼女から見れば、そこは豊穣そのもの
その胸をときめかせる。
どぎまぎと向かい合っている少年は地球人のスレイン。
捕虜である。
捕虜である。
■古代文明と火星帝国
実際の歴史では、1972年「最後のアポロ」となった米国の宇宙船、アポロ17号。
本作は月で大発見がおきたifの歴史。
実際の歴史では、1972年「最後のアポロ」となった米国の宇宙船、アポロ17号。
本作は月で大発見がおきたifの歴史。
古代火星の遺産“ハイパーゲート”が発見され、火星移住、開拓の道が開かれたのですっ!
しかし入植者の一人、レイレガリア博士が反乱。
ヴァース帝国を名乗り宣戦布告します。
ヴァース帝国を名乗り宣戦布告します。
戦いは火星側が圧倒したものの、月の惑星間ゲートが暴走、月を半壊させてしまったそうな。
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ご存知の通り、月は、常に地球に対して同じ面を向けて回っている衛星です。
裏側がどうなっているのかは長らくロマンでした。
余談ですが
ご存知の通り、月は、常に地球に対して同じ面を向けて回っている衛星です。
裏側がどうなっているのかは長らくロマンでした。
■人を殺せとをしへしや
その結果、惑星間移動が一気に悪化した為でしょうか? 戦争は中断されてしまったようです。
その結果、惑星間移動が一気に悪化した為でしょうか? 戦争は中断されてしまったようです。
その後、地球も KG-6“スレイプニール”と呼ばれる人型量産機動兵器を開発し
運用法を高校で教え、国民皆兵にて備えています。
それが日常となっています。
運用法を高校で教え、国民皆兵にて備えています。
それが日常となっています。
なあ先生、俺たち大人から、デタラメを教え込まれたあのガキ共は一体どうなっちまうんだ?
俺達はどうやって、この嘘の落とし前をつければ良い―――?
俺達はどうやって、この嘘の落とし前をつければ良い―――?
ですが敵の真の実力を知る鞠戸は、現体制に自嘲。持病持ちの謎軍人は捨て鉢に過ごすのですが……。
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cv速水奨氏。嬉しいものの、最近見かけることが多くなってビビります。
クルーテオ『―――身の程を弁えろ、下郎』
cv速水奨氏。嬉しいものの、最近見かけることが多くなってビビります。
■騎士クルーテオ
一方、地球に誠意を示し、改めて親善を図るべく、火星王女アセイラムは地球へ降下。
これに際し、地球人の少年スレインはお守りを渡すのですが……。
一方、地球に誠意を示し、改めて親善を図るべく、火星王女アセイラムは地球へ降下。
これに際し、地球人の少年スレインはお守りを渡すのですが……。
この時、本性を露にしたクルーテオは火星の騎士。
彼自身は別に悪人というワケではなく、典型的な火星人メンタルを持つ生真面目な青年である模様。
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しかし伊奈帆くん、ひたすらマイペースである。
実行犯A『いよいよですね』
実行犯B『ああ―――、長きに渡る雌伏が今、報われるのだ』
しかし伊奈帆くん、ひたすらマイペースである。
■親善大使暗殺
が、自ら地球に下りた第一王女アセイラムは、彼女を狙ったテロによって殺害。
火星の司令や、実行犯の台詞などなどから察するに
火星人自演説が濃厚。
が、自ら地球に下りた第一王女アセイラムは、彼女を狙ったテロによって殺害。
火星の司令や、実行犯の台詞などなどから察するに
火星人自演説が濃厚。
もちろん、地球側だって「先の戦いは事実上の敗北」だった訳ですから
この台詞でもおかしくはありませんが。
この台詞でもおかしくはありませんが。
ともあれ、王女を殺した卑劣な地球人を打ち倒すべく、火星の騎士たちは先を争って地球降下します。
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ただ、絵的に言えば「王女爆発のシーンでは、彼女の顔が敢えて描写されていない」ことから
彼女が生き延びている可能性も。
余談。王女生存の可能性?
ただ、絵的に言えば「王女爆発のシーンでは、彼女の顔が敢えて描写されていない」ことから
彼女が生き延びている可能性も。
パレードも、中身が一切見えない装甲車輌でしたから、囮であった可能性もあります。
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これが軍の一般的な認識なら、地球の勝ち目はゼロ以下とさえ言えよう。
『こいつら、連携しようって気がまるで無いんだな? 統率もクソも無い』
鞠戸『―――やつらに“統率”なんて必要ない』
これが軍の一般的な認識なら、地球の勝ち目はゼロ以下とさえ言えよう。
■揚陸城、降下
降下してきた火星軍は、決して多くない戦力を地球所にバラバラに降下。
その様を見て、地球軍人は皮肉ります。
降下してきた火星軍は、決して多くない戦力を地球所にバラバラに降下。
その様を見て、地球軍人は皮肉ります。
が、その認識は間違っていると鞠戸は断言。
火星は地球軍を歯牙にもかけておらず、互いに手柄を奪い合っているだけに過ぎないと言い放ちます。
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事実、降下してきた揚陸城は「落下の衝撃波だけ」で付近の地域を壊滅。
一瞬に人を消し炭にしてしまいます。
『お姉ちゃん、見て! 流れ星っ!!』
事実、降下してきた揚陸城は「落下の衝撃波だけ」で付近の地域を壊滅。
一瞬に人を消し炭にしてしまいます。
その中には、地球・火星間をワープできたような文明の遺産「アルドノア」が控えているのでしょうか?
地球・火星間ワープを可能とした超技術を受け継ぐ火星に、果たして対抗できるのか……?
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火星軍の要が「遺産兵器アルドノア」なら、アルドノア・ゼロはその原型となる超兵器なのか?
SF映画を思わせる、世界観と大惨劇を見せた一話! 続く物語とは
火星軍の要が「遺産兵器アルドノア」なら、アルドノア・ゼロはその原型となる超兵器なのか?
■一話目から惨劇
舞台背景に古代火星文明をもってきた辺り、なんとも懐かしさを感じさせるロボット作品。
キャラクターよりも、世界観を優先して描いてきた辺りも含め
どことなくSF映画的な雰囲気ですね。
舞台背景に古代火星文明をもってきた辺り、なんとも懐かしさを感じさせるロボット作品。
キャラクターよりも、世界観を優先して描いてきた辺りも含め
どことなくSF映画的な雰囲気ですね。
貴族的な少数の軍と、近代的な多数派の軍+主人公はテンプレと言えばそうですが、これは気になる!
タイトルからして、いずれオーバーテクノロジーなロボットが出現しそうな雰囲気はありますが
果たしてそれをどう描くのか。
楽しみですね。
果たしてそれをどう描くのか。
楽しみですね。
次回、第2話。
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オープニング曲の歌詞や、姫様の言動からは「地球への憧れ」も強く語られていますね。
星から出て、進化した民だと名乗りながらも地球に惹かれる。
どうにも人間ですねえ。
あこがれの住まう 蒼い星の光―――♪
オープニング曲の歌詞や、姫様の言動からは「地球への憧れ」も強く語られていますね。
星から出て、進化した民だと名乗りながらも地球に惹かれる。
どうにも人間ですねえ。
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なし
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